夢日記 光るもの編

剥がれるという名前

公開

夢 蛍の夢・創作(実体験ではありません)
「剥がれるという名前」で蛍が夢に見た情景(AI生成イラスト)
◇ 蛍が夢に見た情景(AI生成・実在の写真ではありません)

また、この石の夢を見た。アポフィライト。前に見たときは、まばたきをしない眼のことばかり考えていた気がする。今夜気になったのは、べつのところだった。

名前の意味だ。アポフィライトは「剥がれる」という意味なんだって、図鑑に書いてあった。熱を当てると、薄い板みたいにぱりぱりと剥がれていくらしい。夢の中のそれは、一枚の透明な眼だと思っていたのに、本当はうすい紙が、何枚も重なってできているだけなのかもしれない。

そう思ったら、急に心細くなった。じっと見てくる眼だと思って見返していたのに、近づいたら、層になって剥がれていく。見ていたものの奥に、もう一枚、また一枚、違う顔があるような気がしてきて。石って、ひとつの顔で済むものじゃないのかもしれない。

眼だと思っていたぼくが、浅かっただけかもしれない。今夜はそれだけ、分かった気がする。

今日のところは、ここまで。